雲水のもち物について少しだけ。
単布団(たんぶとん):座禅をする布団これを好きな高さに折ってつかいます。
自鉢(じはつ):食事をする茶碗で普通の茶碗の大きさで少しずつ小さい 茶碗になっていき全部で5つ有り、準に重ねて行くと、全部1つの茶碗の 中に収まってしまいます。
使い方は
3
1 2 4 と置き(番号は大きい順)
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1:飯器(御飯、粥)2:汁器(汁物)
3~5:菜器(おかず、漬物)
と言い、朝(粥座)のときは1と2しか使いません(2に梅干し)
使わない自鉢は使っている一番小さい自鉢のしたにおきます。
(上図で4の下に5がある)
食べ終ったらお湯(湯器)で洗いお湯を飲む>
あじろ:托鉢のときの笠
合羽(かっぱ):托鉢のときのかっぱ
袈裟文庫(けさぶんこ):中に袈裟を入れて掛到するこれが ないと掛到できないし下山もできない
看板袋(かんばんふくろ):托鉢の時にお金を入れて貰う袋、お寺の名前が 書いてあるあるものを看板袋といい、無地や「行雲流水」と書いてある 物は、私鉢袋(私的に托鉢するときに使う)です。
托鉢免許状(たくはつめんきょじょう):托鉢を本山より許可されたという木の証文 僧堂では看板袋に僧堂名が入るので持ち歩く必要なし、私鉢の時には提示できるように 持ち歩く
などが代表的なものです。 これらの物は臨済系の法衣店で手に入れることができます。
また書籍としては,経本は当り前として、独参用として
塗独鼓(ずどっこ):2巻有り、祖録や禅句がびっちり、これを持ってないと雲水 とは言えない、 建仁僧堂発行 否売品(買うことは可能)
禅林句集:禅漢詞が解りやすく書いてある。書林其中堂
禅林世語集:日本の禅詞が書いてある。書林其中堂
等があります。
追記 この記事と写真は1996年当時のままでQ-camという白黒のwebカメラでの撮影でした